連載エッセイ「日々の徒然」

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◎第21回(2001/9/12)

試乗インプレ(アルファの巻)

峯岸 歓雄
日曜日はあいにくの雨・・・。予定していた通り愛車(ワゴンR)に乗り、ある店に向かった。そう、今日はあの車に試乗させてもらうのだ。
郊外にある洒落た店の駐車場に車を停め、店内へ向かう。入り口では先日会った営業マンが明るく出迎えてくれた。

「峯岸さん、お待ちしておりました。今日は試乗ですね。」

ショールームの車にちらっと目をやりながら「ええ」と返事をした。駐車場に案内され、目的の車のキーを渡され、ちょっと説明を受ける。

美しいフォルム、イタリアンレッドに塗られたマシンに見とれながらコックピットに入る。内装の雰囲気もたまらなくスポーティだ。アルファロメオ156、2Lのツインスパークエンジン。そしてトランスミッションはセレスピードと名付けられたセミATだ。

このセミATはありがちなトルコンATにMTモードを付けた物ではなく、電磁クラッチを使ったクラッチレスMTとでも表現すれば良いのだろうか。カタログにはATモード付シーケンシャルトランスミッションと書いてある。そう、F1に使われているミッションと言えばわかりやすいだろうか。

車を発進させ、初めはギクシャクしてしまったが、段々となれてくる。シフトチェンジとアクセルワークのタイミングが合わせられるようになればMT車と同じように楽しめそうだ。今回の試乗では試さなかったがCITYモードという物がついており、通常のATのように自動変速もしてくれるらしい。

試乗コースも終わりに近づき、大分慣れてきた私に、

「気持ちのいいシフトダウンでしたね。」

と助手席の営業マンが言う。お世辞であろうが、悪い気はしない。

イタリア車らしくスポーティでよく回るエンジン、エレガントなボディ。ゆったり流していても、激しく攻めても楽しい車。そんな感じだろうか。FF4ドアセダンでトランク容量も大きく、実用面でもバッチリだろう。ボディサイズは実際見た目よりちょっと大き目だ。欲しいと素直に感じる車だ。

しかし、

見積りを作ってもらった。450万円か・・・。やっぱり日本車と同じような感覚では買えないなぁ。イタ車、故障するだろうなぁ。すぐ入手するにはカミさんの運転技術の問題があるなぁ。ミッション変わってるし、けっこうデカイし。

無理だろうなぁ・・・。でもほしいなぁ・・・。

(次回はPEUGEOT206の巻!!お楽しみに)


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