第1回定期演奏会
1991.7.7 上野公園内 奏楽堂
ゼレンカ/ファンファ−レ
シャイト/カンツォーン・コルネット
アルテンブルク/7本のトランペットとティンパニのための協奏曲
桜井編/ディズニー・メドレー ほか
ラッパだけで実に12曲もやってしまうという、ただただ若さと勢いだけにまかせたコンサートであった。本番舞台裏での、「俺達は何かとんでもないことを始めちゃったんじゃないだろうか」という高木団長(当時)のつぶやきが印象に残る。教訓「いつまでも やれると思うな 力技」。
第2回定期演奏会
1992.9.12 上野公園内 奏楽堂
ビーバー/7声のソナタ
トマジ/3本のトランペットのための組曲
アルビノーニ/トランペット、3本のオーボエ、ファゴットのための協奏曲
和気編/「日本のうた」メドレー ほか
演奏内容とは全く関係がないが、この1992年は、各メンバーにとってはいろいろ波乱の多い年であった。長年つきあった彼女が海外に行ってしまったとか、病気をわずらって入院したとか。そういえばメンバー初の子供ができちゃったのもこの年であったな。
第3回定期演奏会
1993.12.25 リリア 音楽ホール
ビーバー/ソナタ「聖ポリカルピ」
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア 第三組曲
桜井新/「展覧会の絵」によるコラージュ
桜井編/クリスマスソング・メドレー ほか
クリスマスの夜に誰が我々の演奏など聴きに来るかと思っていたら、案外たくさんのお客さんに来ていただけてうれしかった。今でも、年の瀬になると、このときのクリスマスソングメドレーが頭にこびりついて離れなくなる。タツロー・ヤマシタやユーミンはやっぱ強力である。
第4回定期演奏会
1994.9.10 リリア 音楽ホール
バッハ/パルティータ ロ短調 BWV831
ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハ 第5番
バーク/マジック・トランペット
ピストンクラブ編/月に憑かれたラッパ吹き ほか
記録によれば、この演奏会は大変な準備不足であった。何しろメインのメドレーの楽譜が本番数週間前になってもできあがっていなかったのである。結局楽譜は、実に4人の合作(寄せ集め)という形で仕上げられた。どの部分が誰の書いたものか一発で分かってしまう譜面をひっさげて、我々は、アンサンブルの統一よりも個性の発露に命をかけたのであった。
第5回記念演奏会
1996.1.6 リリア 音楽ホール
スペシャルゲスト 北村源三
コープランド/市民のためのファンファーレ
サン=サーンス/動物の謝肉祭
野口洋隆/ワンダバ伝説S40'
桜井編/動物の謝肉祭2 ほか
何とたった5回で記念演奏会である。それだけ、ネタに苦労しているということでもある。ネタ(および演奏)で勝負できないので、あろうことか北村源三師匠まで引っぱり出してしまった。以下の写真はそのときの勇姿。とくとご覧あれ。
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北村源三氏を迎えて(第5回記念演奏会より) |
第6回定期演奏会
1997.4.27 リリア 音楽ホール
スペシャルゲスト 曽我部清典
J.E.アルテンブルク/7つのトランペットとティンパニのための協奏曲
カーゲル/「ファンファンファーレン」より
L.モーツァルト/おもちゃの交響曲
川島素晴/ポリプロソポス II(委嘱作品)
リオ/テキーラ
ピストンクラブ編/「花のうた」メドレー
この演奏会は、ピストン演奏会史上最悪のスケジュールの中強行された。メンバーを襲う海外出張の嵐、ソフトウェアのバグの群。そして団長高木は、なんと本番三日前になって遠くマレーシアの空の下から演奏会不参加宣言。あわてて夜中にトラを探し回る羽目になったのであった。しかもプログラムは現代曲や委嘱作品の初演を含む超難曲揃い。前日と当日でほとんど合宿状態のまま本番に突入し、開始のベルが鳴ったときには我々の唇はほとんどタラコ状態であった。ああ。
第7回定期演奏会
1998.5.23 かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
L.ヤナーチェク/「シンフォニエッタ」より第一楽章
A.ハチャトゥリアン/「少年時代の画集」より
W.A.モーツァルト/セレナード第12番ハ短調
M.カミロ/ホワイ・ノット!
L.アンダーソン/フィドル・ファドル
桜井新 編/ザッツ U.S.A.
第7回は、前回の演奏会の反省をふまえ、演奏・運営両面での全面的な見直しが図られた。アンサンブルの基礎の鍛錬を含めた音楽面での充実、団員会議および楽譜配布の電子化、予算の切りつめ、などなど。しかし究極は、なんといっても団長高木の更迭と、愛媛からの新団長の就任であろう。かくしてコンサートは、それなりの充実感を残すものとなった。
第8回定期演奏会
1999.7.31 リリア 音楽ホール
グバイドゥーリナ/「音楽おもちゃ箱」より
プロコフィエフ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より
アンダーソン/ワルツィング・キャット
ほか
反省が続かないのが我々の悪いところ。前回の反省はどこへやら、またまた後手後手のスケジュール、直前のやっつけ、ちからワザの本番。なんだかんだ言いつつ当人たちは楽しんだし、お客様方にも楽しんでいただけたようなのですが……。
第9回定期演奏会
2000.8.5 リリア 音楽ホール
スザート/「舞曲集」より
ベートーヴェン/ピアノと管楽のための五重奏曲
アダムス/ワッキー・ダスト
アンダーソン/シンコペーテッド・クロック
ピストンクラブ編/「夢」メドレー
今度こそ、反省は生かされたのか?合宿→半月前のリハ→本番と、例年になく本番までのスケジュールがうまく運び、非常によい雰囲気の中本番を迎えることができた。而して演奏のほうは……これまでの演奏会の中ではかなりうまくいった方だろうか。だが、しかし。当日リハをやらなくてもやっぱりバテるということが判明。なんだ、結局、そうなのか。
第10回定期演奏会
2001.9.15 リリア 音楽ホール
ドビュッシー/劇付随音楽「リア王」より ファンファーレ
ミヨー/組曲「ルネ王の暖炉」
桜井新/平凡な日常の心象
ピアソラ/ブエノスアイレス午前零時
R.シュトラウス・カーマイケル/スターダスト2001
中村八大/上を向いてあるこう
ピストンクラブ編/春夏秋冬 季節の中で……
高木元団長の休団と田玉新団員の参加、そしてメンバーはこれまでで最小の8人という陣容で挑んだ演奏会。だが、事前にかなりの気合いを入れた(練習はもちろん、配布したパンフレット類も全部で3冊!)おかげで、演奏自体はこれまでの中では一番充実したものを残すことができた(と信じたい)。これに甘んじることなくさらなる飛躍を目指すべし。
第11回定期演奏会
2003.1.11 リリア 音楽ホール
ドビュッシー/月の光
シベリウス/樹の組曲
ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハ第5番
桜井新/バストランペットとピストンクラブのための協奏曲変ホ長調
ジョビン/イパネマの娘
小野リサ/星の散歩
ピストンクラブ編/一期一会 〜みなさまのおかげです〜
第12回定期演奏会
2004.2.14 リリア 音楽ホール
グリーグ/組曲「ホルベアの時代から」より
レスピーギ/「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲
シルヴァ&テイシェイラ/オ・パト(がちょうのサンバ)
スキャグス/ウィ・アー・オール・アローン
ショパン/ノクターン第8番変ニ長調
ピストンクラブ編/ラプソディ・イン・カラー
第13回定期演奏会
2005.9.3 リリア 音楽ホール
シベリウス/悲しきワルツ
トマジ/3本のトランペットのための組曲
野口洋隆編/5−5
栗コーダーカルテット/マヨネーズ第2番
同/写真の中の君
同/うれしい知らせ
ヴァン・マッコイ/ハッスル
ピストンクラブ編/その時何かが動いた
育児休団宣言、奥さんの出産に伴う長期欠席、そして本番延期、さらに身内の不幸、果てはメンバーの緊急入院と出演断念など、過去最悪の状況の中、メンバー6名+エキストラ2名でどうにかこうにか本番を乗り切った。終演後の盛大な拍手が大変暖かく感じた。演奏の質については、(お客様には大変申し訳ないけれど)何も言うまい。ともかく、続けていくことの大変さを思い知った本番。
第14回定期演奏会
2006.9.18 リリア 音楽ホール
ショスタコーヴィチ/三重奏曲第1番
モーツァルト/ディヴェルティメント ニ長調 K.136
ピアソラ/ブエノスアイレス午前零時
ポルナレフ/シェリーに口づけ
ジョビン&ヂ・モライス/想いあふれて
ピストンクラブ編/ヒーロー&ヒロイン
第15回定期演奏会
2007.9.29 リリア 音楽ホール
ミヨー/組曲「ルネ王の暖炉」
バッハ/前奏曲とフーガ 変ロ長調 BWV560
ハチャトゥリアン/組曲「少年時代の画集」より
ザッツ・ア・プレンティ
中村八大/上を向いて歩こう
アンダーソン/トランペット吹きの子守唄
アンダーソン/Plink,Plank,Plunk!
野口洋隆編/そして誰もいなくなった
第16回定期演奏会
2009.10.12 リリア 音楽ホール
コレルリ/合奏協奏曲第9番へ長調(作品6−9)
ペルゴレージ/悲しみの聖母
ネリベル/三つの小品
コビアン/私の隠れ家 ピアソラ/バルダリートに捧ぐ
キース・ジャレット/ケルン・コンサート第2部c
ニニ・ロッソ/夜空のトランペット
カーペンターズ/イエスタデイ・ワンス・モア
ピストンクラブ編/見上げてごらん
第17回定期演奏会
2011.4.23 リリア 音楽ホール
バッハ/ブランデンブルク協奏曲第6番
ベートーヴェン/ピアノと管弦のための五重奏曲
ロッシーニ/ウィリアム・テル序曲
アンダーソン/シンコペーテッド・クロック
和泉 宏隆/宝島
ピストンクラブ編/ディズニー映画メドレー
2011.3.11に東日本を襲った大震災の後だけに、無事開催できるのか、開催してもよいものか、不安がなかったわけではありませんでした。
しかし、幸い、計画停電も中止されることになり、震災後の練習の場で「開催しない理由はない」とメンバーの意見が一致。
最終的には無事に演奏会を終える事ができました。
普段からあまり生真面目な語らいの少ないピストンクラブですが、打ち上げの席でも「楽器をやっていてよかった」という感想が多く、
結成20年にして、音楽仲間のありがたさを再認識した回となりました。
第18回定期演奏会
2012.11.03 リリア 音楽ホール
シャルパンティエ/テ・デウム
バッハ/主よ人の望みの喜びよ
ロジャース/ハマースタイン二世/映画「サウンド・オブ・ミュージック」より
J.シウバ/N.テイシェイラ/がちょうのサンバ
G.ダグラス/G.D.ワイス/この素晴らしき世界
ピストンクラブ編/ピストンクラブが世界を駆ける!
プログラムの曲数・長さはいつもに比べて少なめでしたが、新しい仲間、新しい楽器が増え、新しい演出も取り入れ、実りある演奏会となりました。
今回の使用楽器をすべて並べてみました。演奏者8名でこの数...どれが何かわかりますか?
おそらく正解は、
B管トランペット×7、C管トランペット、ピッコロトランペット×4、フリューゲルホルン×7、
アルトトランペット、バストランペット、マーチングバリトン、
リコーダー×3、鍵盤ハーモニカ×2、ギター、ピアノ、
タムタム、クラベス、カバサ、シェイカー
のはずです。出演者でも自信がありませんが...(笑)
さて、今後の演奏会。一体どこまで続けられることやら。
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