連載エッセイ「日々の徒然」

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◎第12回(2000/10/18)

ノーベル化学賞

高木 亮
今日(00/10/11)の朝刊の1面を見たら、我が母校の名誉教授の白川先生がノーベル化学賞を受賞したとの事。

おおお、学生時代講義を受けた事のある先生だ(いや、本当はほとんど授業には出席していないので...、いやはや何と言うか..)。記事を読むうちにだんだん学生時代を思い出してきた。時代は、常温超伝導の可能性が脚光を浴びて居た頃。

白川先生の講義は残念ながら全く覚えていないが、試験の事は良く覚えている。集団不正行為(カンニング)を得意とする我が基礎工学類3クラスは、いつもの布陣である3角形に席を取り、高速紙通信の準備をしていた(つまりだ、出来る奴が3角の頂点に座り解答を紙に写し取り後方に回す、で、あとはねずみ算式に解答の写しが回っていくのである)。

ところがぎっちょん、試験官が異常に多いではないか。うーーん、これでは身動きが取れない。3クラスの出来ない組一同は、空虚な90分を過ごしたのであった。あの単位取れたんだっけ?忘れてしまった。白川先生、温和そうでいて厳しかったな〜。

白川先生と言えば、大学のオーケストラに白川先生の息子さんが居た。確か私と同期のクラリネット吹きだった。確か文系の学類に居たと思う。今はどうして居るのであろう。

ついでにもう一つ、学校の話。数年前、我が学類からオリックスBWにドラフトで入ったピッチャーがいる(名前は失念)。入団が決まった時、スポーツ新聞の記事は指導教官の成合先生の談話+写真付きだった。量子力学が分かるプロ野球選手の誕生である。先生は笑顔で万歳してた。

*我が母校では、通常の学部の事を学類と呼ぶ。私の出身は、筑波大学第三学群基礎工学類変換工学専攻となるのである。


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