連載エッセイ「日々の徒然」

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◎第42回(2003/11/27)

脱いだらすごいんです(古いか)

高木 亮
先日、週刊誌の地方ニュース欄でちょっと面白い記事を読んだ。

曰く;
”某地方都市消防音楽隊のメンバー14人がカラオケで宴会中、うち3人が全裸になりマーチなどを大声で歌いながら騒いでいた所、他の(音楽隊員でない)消防士に消防本部に通報され、公務員の信望を損なったとして戒告処分を受けた。後日の事情聴取では「酔っていてよく覚えていないが、全裸になったことは認めている」との事。”

恐らく、90%の確率で脱いだ3人はトランペットかトロンボーンであろう。学生時代の吹奏楽団から社会人オケに至るまで、脱いでしまうのは、ほぼこの2パートに限られてしまう。脱ぎ芸をするクラリネット奏者やビオラ奏者などは、見た事がない。

小生も居酒屋でAB氏を含めトランペット4人でTバックジャンケン(これも古いですな、簡単に言うと尻を出した)をした事がある。

社会人になって一時所属した都内某ミッション系大学のOBオケにも、全裸になる事が既に恒例となっている人(勿論トランペット)がいた。宴会が盛り上がってくると、まあ、ひとしきり、彼の脱ぎ芸があるのだが、面白いのはその後、まるで何もなかったの様に、全裸のまま宴席に戻り飲みつづけるのだ。勿論、女性の面々も、さも当たり前のようにしている。なれちゃうのね、きっと。

冒頭の記事を読んで、その宴会の盛り上がり具合が目に浮かぶ。小生がもしその場にいたら、きっと大声でマーチを歌いながら素っ裸になっていたであろう。また、女性隊員(居たかどうかは不明であるが)も、きっと毎度の事として慣れてしまっている事であろう。

あー、よかった。公務員ぢゃなくて。(そういう問題か?)

なぜ、宴会の時、トランペットやトロンボーンが他の楽器より著しく高い確率で脱いでしまうのか、その方面に詳しい野口さんの解説を次回お届けします。


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